最終更新:2026年9月16日
ホテルの上級会員になっていると、チェックイン時に楽しみなのが客室のアップグレードです。
僕自身、現在はMarriott Bonvoy チタンエリート、Hilton Honors ダイヤモンドとして国内外のホテルを利用しています。
これまで数えきれないほどホテルに泊まってきましたが、振り返ってみると「まったくアップグレードされなかった」という滞在は、正直ほとんど記憶にありません。
ただし、ここで最初に大事なことを書いておきます。
上級会員だから必ずスイートになるわけではありません。
MarriottもHiltonも、客室アップグレードは基本的に空室状況などを前提とした特典です。
以前は僕自身も「上級会員の中で細かな優先順位があるのでは?」と考えたことがありました。しかし、ホテル内部のアルゴリズムや顧客ごとの順位を宿泊者側から確認することはできません。
そこでこの記事では、根拠の分からない「アップグレードされる裏技」ではなく、
- Marriott BonvoyとHilton Honorsの公式ルール
- 僕が実際に受けたアップグレード
- 長年ホテルに泊まってきて感じていること
- チェックイン時に僕が意識していること
を分けて紹介します。
ホテルの客室アップグレードは何で決まる?
結論から言うと、宿泊者側から「この条件なら必ずアップグレードされる」と判断するのは難しいです。
少なくともMarriott BonvoyとHilton Honorsの公式条件を見る限り、重要になるのは対象となる会員資格を持っていることと、到着・チェックイン時にアップグレード可能な客室があることです。
一方で、次のような話を外部から断定することはできません。
- クレジットカードで取得したステータスだから優先順位が低い
- 宿泊金額が高い会員から順番にアップグレードされる
- ホテル独自の顧客スコアによって機械的に順位が決まる
- フロントスタッフがステータスの取得方法を見て優先順位を変えている
ホテル側が個々の宿泊者についてどのような判断をしているのかは、僕たち宿泊者には分かりません。
そのためこの記事では、「確認できる公式ルール」と「僕自身の宿泊経験」を混ぜずに考えていきます。
MarriottチタンとHiltonダイヤのアップグレード条件を比較
| 項目 | Marriott Bonvoy チタンエリート | Hilton Honors ダイヤモンド |
|---|---|---|
| 客室アップグレード | あり | あり |
| 基本条件 | 到着時の空室状況による | チェックイン時の空室状況による |
| スイート | 一部スイートを含む | 対象ホテルでは最大1ベッドルームスイートまで |
| 必ずアップグレードされるか | 保証ではない | 保証ではない |
| ホテルによる違い | あり | あり |
こうして比較すると、両プログラムとも「上級会員なら必ずスイート」という制度ではないことが分かります。
Marriott Bonvoy チタンエリートの場合
Marriott Bonvoyでは、チタンエリートを含む対象上級会員にエンハンスドルームへのアップグレードがあります。
一部のスイートも対象になりますが、到着時の空室状況が前提です。また、実際にどの客室をアップグレード対象とするかについてはホテルごとの条件もあります。
つまり、ホテルの予約画面にスイートが表示されていたとしても、「チタンだからその部屋へ必ずアップグレードされる」とまでは言えません。
Hilton Honors ダイヤモンドの場合
Hilton Honorsのダイヤモンド会員も、対象となるホテルでは空室状況に応じた無料アップグレードを受けられます。
公式条件では、プリファードルームへのアップグレードとして、対象ホテルではジュニアスイート、スタンダードスイート、1ベッドルームスイートまでが含まれる場合があります。
ただし、こちらもチェックイン時における滞在期間全体の空室状況などによって判断されます。
また、すべてのHiltonブランドが無料アップグレードの対象というわけではありません。
公式に決まっていること・決まっていないこと
アップグレードについて混乱しやすいので、ここを整理しておきます。
| 内容 | 公式に確認できる? | 考え方 |
|---|---|---|
| 上級会員向けの客室アップグレード特典がある | ○ | 公式特典として明記 |
| 空室状況が影響する | ○ | Marriott・Hiltonとも公式条件に記載 |
| スイートになる可能性がある | ○ | プログラムごとに対象範囲あり |
| 毎回必ずスイートになる | × | 保証されていない |
| クレカ取得ステータスは冷遇される | 確認できない | 少なくとも公式条件としては確認できない |
| 宿泊金額の高い人から順番にアップグレードされる | 確認できない | 外部から一律には判断できない |
| チェックイン時の振る舞いでアップグレード率が上がる | 確認できない | 因果関係は断定できない |
ネット上では「こうすればアップグレードされやすい」という話をよく見かけます。
もちろんホテルごとの運用やスタッフの判断が存在する可能性はありますが、それをすべてのホテルに共通する法則として扱うのは危険です。
僕が実際に受けた客室アップグレード
では、実際にはどの程度アップグレードされるのでしょうか。
ここからは公式制度の説明ではなく、僕自身の宿泊経験です。
特に印象に残っている例を挙げると、次のようなアップグレードがありました。
| ホテル | 予約した客室 | 実際に宿泊した客室 |
|---|---|---|
| イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古 | ボトムカテゴリー | ガーデンコーナースイート |
| 東京エディション虎ノ門 | ボトムカテゴリー | タワースイート/テラススイート |
| カライ・ワイキキビーチ | ボトムカテゴリー | デラックスオーシャンビュー |
特に東京エディション虎ノ門では、複数回の滞在でタワースイートやテラススイートへ案内されたことがあります。
もちろん、これは僕の宿泊時に実際に起きたことであって、同じステータスを持っていれば同じアップグレードが受けられるという意味ではありません。
イラフSUIではボトムカテゴリーからガーデンコーナースイートへ
印象に残っているアップグレードの一つが、宮古島の「イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古」です。
予約したのはボトムカテゴリーの客室でしたが、実際に案内されたのはガーデンコーナースイートでした。
予約時点から高カテゴリーの客室を取っていたわけではありません。
こうした体験があるため、Marriott Bonvoyの上級会員資格は僕のホテル選びでも大きな価値を感じている特典の一つです。
ただし、「なぜ僕がこの客室へアップグレードされたのか」までは分かりません。
チタンエリートだったから、当日の客室に余裕があったから、過去の宿泊履歴が何らかの形で考慮されたから――いろいろ考えることはできますが、ホテル側から理由を説明されたわけではない以上、そこは推測にすぎません。
東京エディション虎ノ門ではスイートへアップグレード
東京エディション虎ノ門でも、ボトムカテゴリーから大きくアップグレードされた経験があります。
これまでの滞在ではタワースイートやテラススイートへ案内されたことがありました。
一般的な客室からスイートへの変更なので、チェックイン時に案内を聞いたときの満足感はかなり大きいです。
こうした体験を何度もしていると、「上級会員でよかった」と感じる瞬間ではあります。
しかしこれについても、チタンエリートなら毎回同じ扱いになるとは考えていません。
Hiltonダイヤではカライ・ワイキキビーチでオーシャンビューへ
Hilton Honorsでは、ハワイのカライ・ワイキキビーチで印象的なアップグレードがありました。
予約したのはボトムカテゴリーでしたが、実際に案内されたのはデラックスオーシャンビュー。
僕は家族でハワイへ行くことが多いので、客室から海が見えるかどうかは滞在中の満足度にもかなり影響します。
特に子連れの場合、ずっと外出しているわけではありません。
部屋で休憩したり、食事をしたりする時間も長くなるので、客室そのものの居心地や眺望が良くなるアップグレードはありがたい特典です。
Marriottではマネージャーが挨拶に来てくれることもあった
Marriott系ホテルへ泊まっていて印象的なのが、客室のアップグレードだけではありません。
かなりの頻度で、ホテルのマネージャークラスの方がわざわざ挨拶に来てくださり、名刺をいただいたことがありました。
これは僕の実体験です。
ただ、なぜそのような対応をしていただけたのかは僕にも分かりません。
チタンエリートだったからなのか、宿泊回数など別の情報が関係していたのか、それともホテルごとの接客方針なのか。
ホテル側から理由を聞いたわけではないため、「チタンならマネージャーが挨拶に来る」といった書き方はできません。
それでも、客室アップグレード以外を含めて「大切に迎えてもらっている」と感じたホテルが多かったのは事実です。
僕がチェックイン時に意識していること
「アップグレードしてもらうために、チェックインで何か言っていますか?」と聞かれることがあります。
僕の場合、アップグレードを強く要求することは基本的にありません。
むしろ意識しているのは、落ち着いて、紳士的にチェックインすることです。
長年ホテルに泊まってきたこともあり、必要以上に特典を確認したり、「スイート空いていますか?」と詰め寄ったりせず、ホテルに泊まり慣れた客として自然に接するようにしています。
もちろん、これでアップグレード率が上がると証明できるわけではありません。
僕自身も「この振る舞いのおかげでアップグレードされた」と考えているわけではありません。
ただ、これはホテルに泊まるときに僕が昔から大切にしている姿勢です。
アップグレードをお願いするのはダメ?
個人的には、丁寧に確認すること自体は問題ないと思っています。
例えば、チェックイン時に客室について説明されたあと、希望があれば「もし可能であれば眺望の良いお部屋はありますか?」と聞く程度なら自然です。
一方で、上級会員だからといってアップグレードを当然の権利のように要求するのは、僕のスタイルではありません。
そもそも公式条件上も空室状況が前提です。
アップグレードされれば嬉しい。でも、されなくても予約した客室に泊まる。
僕はそのくらいの距離感で上級会員特典を使っています。
アップグレードされやすさだけでホテルを選ばない
上級会員になると、どうしても「どこならスイートになりやすいか」を考えたくなります。
ただ、家族旅行をするようになってからは、アップグレードだけでホテルを選ぶことはほとんどなくなりました。
立地、朝食、ラウンジ、プール、子どもとの過ごしやすさ、レイトチェックアウトなど、ホテル滞在全体で考えたほうが満足度は高くなります。
アップグレードは、その上に乗ってくる嬉しい特典。
そのくらいに考えておく方が、ホテルステイそのものを楽しめると思っています。
MarriottチタンとHiltonダイヤ、アップグレードだけならどちらが良い?
僕は両方を利用していますが、単純に「どちらの方が必ず良い部屋になる」とは言えません。
ホテル、宿泊日、滞在日数、空室状況などによって結果が変わるからです。
公式条件にも違いがありますし、ホテルブランドによる対象範囲も異なります。
実際の旅行では「どちらのステータスの方が上か」ではなく、泊まりたいホテルでどの特典が使えるかを見る方が実用的です。
まとめ|アップグレードに「必勝法」はない。それでも上級会員の価値は大きい
Marriott Bonvoy チタンエリートとHilton Honors ダイヤモンドとして多くのホテルに泊まってきましたが、僕自身は客室アップグレードにかなり恵まれてきました。
代表的なところでは、
- イラフSUI:ボトムカテゴリー → ガーデンコーナースイート
- 東京エディション虎ノ門:ボトムカテゴリー → タワースイート/テラススイート
- カライ・ワイキキビーチ:ボトムカテゴリー → デラックスオーシャンビュー
といった経験があります。
一方で、これらを「この方法を使えば同じアップグレードを受けられる」と紹介するつもりはありません。
MarriottもHiltonも、アップグレードには空室状況などの条件があります。
ステータスを持つ。ホテルを普通に予約する。チェックインでは落ち着いて接する。そしてアップグレードされたら素直に喜ぶ。
長年ホテルを利用してきた僕は、結局このくらいの付き合い方が一番心地いいと感じています。
アップグレードだけを目的にするのではなく、朝食やラウンジ、レイトチェックアウトなども含めて上級会員特典を使う。
その結果として思いがけないスイートやオーシャンビューへ案内される。
それもホテルステイの楽しさの一つです。

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