ハワイ旅行の計画を立てているとき、「せっかくJALのマイルを貯めて行くんだから、夜はガイドブックに載っているような有名レストランを予約しなきゃ」と、少し肩に力が入っていませんか?
特に今は円安の波もあり、ワイキキの格式高いお店でディナーをいただけば、1回で5万円があっという間に吹き飛んでしまいます。
それだけならまだしも、お洒落をして、慣れない英語で注文し、「2歳の娘がぐずり出したらどうしよう」と周囲に気を配りながらいただく食事は、プロの料理人である僕から見ても、少しもったいないなと感じてしまうのです。
せっかくのハワイ。
パパもママも、一番リラックスした状態で、本当に美味しいものを食べて心から笑っていてほしい。
15年間、厨房で味の真髄を追い求めてきた僕が、ハワイを訪れるたびに一番感動し、思わず脱帽してしまう場所があります。
それは高級店の厨房ではなく、地元の人々で賑わう「ローカルスーパーのデリコーナー」です。
ここには、観光客向けの綺麗なお皿の上には載らない、ハワイの本当の食の底力が隠されています。
1. 高級店を凌駕する、獲れたてマグロの「ポケ」という奇跡
ハワイの定番料理である「ポケ(新鮮なマグロなどの角切りをタレで和えたもの)」
これを一番美味しく、リーズナブルに味わえるのは、ワイキキのレストランではなく地元のスーパー「フードランド(Foodland)」の量り売りコーナーです。
ガラスケースの中にズラリと並んだ何種類ものポケ。
地元の漁師さんから直結で仕入れられたマグロは、驚くほど身がねっとりと甘く、日本の洗練された高級割烹で出すマグロにも引けを取りません。
「スパイシー・アヒ(辛口マグロ)」や「ジンジャー・セサミ(生姜風味のごま油和え)」など、好みの味を「これとこれを、このくらいちょうだい」と指差しで注文する楽しさ。
これをご飯に載せてもらった「ポケボウル」を受け取った瞬間、日本の三ツ星レストランで何時間もかけてコース料理をいただくのとは、まったく違う次元の「食のワクワク感」がパチパチと弾け始めます。
2. ホテルのバルコニーが、世界で一番贅沢な三ツ星レストランになる
スーパーで買った出来立てのポケや、ジューシーなフリフリチキン、新鮮なフルーツを大切に抱えてホテルに戻ります。
僕たちのお気に入りの特等席は、お部屋のバルコニー(ラナイ)です。
周りには誰もいません。
ドレスコードもなければ、チップの計算に頭を悩ませる必要もありません。
2歳の娘がどれだけ大きな声で笑っても、手づかみでご飯を食べても、パパもママもただ笑顔で見守っていられる完全な自由空間です。
冷えたビールやトロピカルジュースを片手に、海に沈んでいく美しいハワイの夕日を眺めながら、家族だけで突く地元の味。
日常の忙しさから解放され、ただ家族の笑顔がそこにある。
これこそが、僕が夜に静かにMacBookを開いて、コツコツとマイルを貯めてきた先にある「本当のご褒美の景色」なのだと、胸がじんわりと温かくなります。
まとめ:賢く力を抜き、ハワイの本質を味わい尽くす
高級レストランに行くことが悪いわけでは決してありません。
ただ、「そうしなければいけない」という思い込みをすっきり引き算してみると、ハワイの旅はもっと新しく、もっと美味しくなります。
スーパーのデリを上手に使いこなすことは、単なる節約ではなく、ハワイの日常に深く溶け込むための、最もスマートで洗練された方法です。
浮いたディナーの予算は、娘の未来のための貯蓄に回したり、次の旅をさらに豊かにする体験へと大切に繋いでいきましょう。
当ブログ「mile-koro.com」が皆様にお届けしたいのは、形だけの贅沢ではなく、家族全員が心の底からハワイを愛せるようになる、そんな本物の旅の組み立て方なのです。

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