なぜ、全マイラーは最後に「ピンク」を目指すのか
ダスティ厨房の喧騒、鳴り止まないオーダー、そして熱気。
そんな日常をマイルで飛び越え、
たどり着いたのは1927年から変わらない「静寂」でした。
ワイキキのど真ん中にありながら、ここだけ流れる時間が違う。
ロイヤルハワイアン——通称「ピンクパレス」。
今回、僕はマリオットのポイントを使い、この歴史の目撃者として数日間を過ごしました。
実際に泊まったからこそわかる、ガイドブックには載っていない「真実のピンクパレス」を、ルームツアー形式で徹底解説します。
【歴史】100年愛される「太平洋のピンクパレス」の矜持
まず、このホテルの空気を理解しましょう。
ここは単なる「高級ホテル」ではありません。


ムーリッシュ様式の芸術美
一歩足を踏み入れると広がる、ピンクの回廊。
スパニッシュ・ムーリッシュ様式のアーチが描く影さえも、ここでは一つの作品です。
ワイキキの歴史そのもの
1927年の創業以来、王族やハリウッドスターを迎えてきた歴史。
廊下の壁に飾られたモノクロームの写真たちが、その重みを無言で語りかけてきます。
【客室レビュー】ヒストリック・ウィング vs マイラニ・タワー
実際に泊まったからこそ語れる、2つの顔。
ヒストリック・ウィング(本館)
歴史を肌で感じるならこちら。壁の厚み、クラシックな家具の重厚感。
まるで映画のセットに迷い込んだような感覚です。
マイラニ・タワー(新館)
全室オーシャンフロント。
波音を子守唄に眠る、モダンなハワイを楽しみたいならこちらが正解です。
【ルームツアー】マイラニタワー・オーシャンキングルームを「解剖」する
ドアを開けた瞬間から、シェフの厳しい目(と、旅人の心)でチェックした詳細レポートです。
第一印象:青と白のコントラストに息を呑む
本館のダークウッドな重厚感とは一変し、室内は白とライトグレー、
そしてハワイの海を思わせるブルーで統一されています。
天井から床まで続く大きな窓から差し込む光が、部屋全体を『最高のごちそう』のように輝かせています。
リビング・ベッドルーム:キングサイズの休息
• キングサイズベッド: 大人二人が大の字になっても余りある広さ。シーツは、肌を滑るような質感のフカフカなエジプト綿。15年世界を飛び回りましたが、ここの寝心地はトップクラスです。
• 家具のしつらえ: 無駄な装飾を削ぎ落としたモダンなデスクとチェア。でも、クッションにはさりげなくピンクのパイピングが施されていて、『ここはピンクパレスなんだ』と再認識させてくれます。
ラナイ(バルコニー):この部屋の「メインディッシュ」
マイラニタワー最大の価値は、このラナイにあります。
腰を下ろすと、目の前には遮るもののないコバルトブルーの海とダイヤモンドヘッド。
『波音がBGM』なんてありふれた表現ですが、ここでは本当に波の振動が肌に伝わってくるんです。
朝、ここで飲むコーヒー以上に贅沢な一杯を、僕は知りません。


バスルームとアメニティ:香りの仕込み
• 洗面スペース: 広々とした大理石のカウンター。二人並んで身支度をしても余裕があります。照明の演色性も良く、肌が綺麗に見える仕掛けはさすがの一言。
• アメニティ(Malie Organics): ロイヤルハワイアン専用の『コケエ』の香り。この香りを嗅ぐだけで、脳が瞬時に『完全オフ』に切り替わります。シャワーブースの水圧も申し分なく、細かいミストが旅の疲れを洗い流してくれます。
• ピンクのワッフルローブ: マイラニタワーのローブは、本館より少し軽やかで動きやすいワッフル地。これを羽織ってラナイに出るのが、ここでの正解のドレスコードです。
マイラニ宿泊者だけの「隠し味(特典)」
ここを語らずしてマイラニは語れません。
専用デスクでのプライベート・チェックイン
本館の賑やかなロビーを通り抜け、タワー1階の静かなデスクへ。
座ってチェックインできるこの『特別感』こそが、大人の旅の始まりです。
マイラニ・ラウンジの至福
朝のペストリー、夕方のププ(軽食)とアルコール。
シェフの視点で見ても、ここの軽食は『ただのオマケ』ではありません。
特にハワイアンソルトを効かせたおつまみは、ビールとのマリアージュが完璧。
これだけで夕食前のプレ・パーティが完結します。
【シェフの眼】美食の解剖。朝食からバータイムまで
料理人の視点で、ロイヤルハワイアンの味を徹底レビューします。
サーフラナイの「ピンクパレス・パンケーキ」
これを食べずにチェックアウトするのは、メインディッシュを忘れるようなものです。
マイラニに泊まっても、朝食は歴史ある本館側の『サーフラナイ』へ足を運びます。
海辺のテラス席を予約しておくのがプロの段取りです。
グアバを練り込んだピンクの生地は、見た目の可愛さとは裏腹に、非常に計算された甘みと酸味のバランス。
ココナッツシロップをかけた瞬間、僕の味覚は完全にハワイに占領されました。
100年近い歴史が裏付けるこの味は、もはや一つの文化財です。


マイタイバーでのカクテルタイム


夕暮れ時、ダイヤモンドヘッドを借景にいただく一杯。
ここでの時間は、まさに『飲む贅沢』です。
【施設・サービス】ピンクに染まる特別な体験
プライベートビーチとピンクのパラソル
ワイキキビーチの中で、ここだけがピンクの聖域。
パラソルの下に潜り込めば、喧騒は遠ざかり、波音だけが聴覚を支配します。
マルラニ・プールの静寂
マイラニ・タワー側にある、大人専用の静かなプール。
デッキチェアで本を読みながら、ピンク色のカクテルを啜る。
これ以上の贅沢があるでしょうか。


【出口戦略】1泊15万円〜の部屋にポイントで「0円」宿泊
このマイラニタワー・オーシャンキングは、ワイキキでも屈指の高単価ルームです。
でも、僕はここを一銭も払わずに予約しました。
• マリオット・ポイントの賢い投入
マリオットアメックスで仕込んだポイントを、一番効率よく使えるのがこのホテルです。
キャッシュで払えば震えるような金額も、ポイントなら最高の『ご褒美』に変わります。
• ステータスの威力:
ポイント宿泊であっても、エリート会員ならマイラニラウンジが使い放題。
マイルで浮かせたお金を、さらに豪華なディナーやアクティビティに回す。
これこそが、僕が15年かけて磨いた航海術の完成形です。
ピンクの壁は、あなたの挑戦を待っている



15年前、指をくわえて外から眺めていた僕に伝えたい。
「大丈夫、マイルとポイントを味方にすれば、君はあのピンクの回廊を堂々と歩いているよ」と。
ロイヤルハワイアンは、ただの宿泊施設ではありません。
それは、あなたが頑張った証であり、次の日常を戦うためのエネルギーを充電する「心のパワースポット」です。
この記事を読んでいるあなた。
次は、あなたがこのラナイで波音を聞きながら、冷えたビールを愉しむ番です。
さあ、最高の旅のレシピを、一緒に完成させましょう。









コメント